第六節ホーム愛媛戦 メンタルと継続
開幕5連敗といまだ勝ち点すら獲得できないままとうとうブロック別前半も残り2試合となった。
対戦相手は愛媛FCレディース。
昨年も同じ母の日にホーム南津守で対戦し、金星を挙げたのは記憶に新しい。
キャプテン西田の「お母さん、いつもありがとう」の言葉をもう一度、今度はJ-GREEN堺でのチーム初勝利に添えてほしい、そう思いながら試合を迎えた。
今日もツートップには世界一コンビが並ぶ。
序盤から前へのスピード全開でゴールに襲い掛かるが、逆に早々に失点。相変わらずこの立ち上がりの悪さは改善されないな。CBの2枚が両方ともに今年からコンバートされたことを差し引いても、去年に比べると成長度合いが減ったようにも思う。
ただ、悪いのは立ち上がりだけで、今日は絶対に勝つ!と気合を入れなおした桜撫子たちは息を吹き返す。
先制ゴールから3分後、見事な崩しから、MF林穂之香が一度は相手に奪われそうになるも跳ね返りをそのままダイレクトでゴールに突き刺す。2試合ぶりの得点となった。
その後、試合を優位に進め、幾度となく攻め込むが逆転ゴールには至らず、前半終了。
同点後はいい時間がつづいただけに逆転ゴールは奪っておきたかった。
後半。予想していたことが現実になってしまう。
立ち上がり。左サイド深くまで押し込まれると相手右サイドバックがあげたセンタリングがふわりと宙を飛んだ。ミスキックだったか、風に流されたか、そのままゴールイン。
不運な形で勝ち越しを許したが、まだ後半は始まったばかりで、下を向く選手はいなかった。前線にスピードスターの玉櫻を投入し、さらに攻勢に出ると、左サイドにまわったキャプテン西田との連携から幾度となく愛媛ゴールに迫る。しかし、いずれの決定機も決められない。すると、徐々に選手に焦りが見え始める。集中力が切れた一瞬の隙を突かれて裏に抜け出されると、冷静に決められ1-3。
この苦しい時間に声を張り上げて下がりかけた士気を盛り上げられるような選手が必要だと感じた。
余談になるがこの試合のあとに見に行った高円宮杯サッカーリーグ プレミアリーグWESTのセレッソ大阪U-18 vs 京都橘高校で、京都橘のキャプテンがずっと声を出し続けていたのが印象的だった。特に72分、73分の立て続けの失点で逆転を許した直後の声が非常によかった。指示の声はもちろんであるが、具体的な指示がない場合には味方を鼓舞する声を出し続けていた。自分のミスからピンチを招くと少し下を向く場面もあったが、そこは他の選手がすぐに声をかける。いいチームだった。
セレッソ大阪堺レディースにもこんな引っ張れる選手がいたらチームとしてもっとよくなる、それだけのポテンシャルをもった選手が集まっているんだから、そう感じた。
最後は今シーズンの恒例となった即席スリーバックに変えて前線の厚みを増やすが、スペースがたくさんできたサイドをつかれ、ロスタイムに2失点して終了。
前節同様、可能性は感じさせてくれた。
前半見せた高いメンタルを維持し続ければ必ず勝てる。
次節の対戦相手は、今節高槻を撃破した福岡J・アンクラス。開幕当初は絶不調だったんだけど・・・ノジマ、高槻に連勝して調子を上げているのがわかる。
俺たちにとったら目の前の一勝よりも大事なことはたくさんあるけれども、選手はそろそろ勝って笑いたいよね。でも、彼女たちならやれるはず!
そんな思いを胸に抱きながら・・・
しなやかに 咲き誇れ!