地を這うクロス

セレッソ大阪、セレッソ大阪堺レディースを中心に、サッカーのことをつらつらと綴る駄ブログです。

第十三節ホーム常盤木戦 借りを返す

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前節、まさか(といったら失礼かw)のスフィーダ世田谷FCに勝利をおさめ、次はホームでの初勝利といきたいところで相手は昨年リーグ覇者の常盤木学園高校。

 

昨年の対戦ではアウェイで1-4、ホームで0-7といずれも大敗している相手で、3~4月にかけて開催されたFIFA U-17女子ワールドカップで明華や志歩たちとともに世界一のメンバーとなった小林里歌子や市瀬菜々に加え、白木星や西川彩華など、多数の将来の代表候補を擁する強豪チームである。

 

 

前節に続き、苦しい試合になると予想されたこの試合であったが、開始早々に⑰橋満が上げたクロスがそのままゴールに入り先制点を奪うと、さらにその直後、焦って前掛かりになったDFラインの裏を持ち前のスピードで取った⑳玉櫻の4試合連続ゴールで早々と2点をリードする。

 

さらに、ゴール正面約30mからのフリーキックを⑱勝岡が直接決め、開始16分で3-0となった。

試合前の予想を大きく覆す展開で、今季ここまで主導権を握れる試合は前節を除いてなかったこともあり、このあとの試合運びが非常に難しくなる。

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先のU-17女子ワールドカップで日本代表のエースでもあった小林の個人技で前半のうちに1点を返されると、徐々に常盤木学園がペースをつかみ始め、後半31分にとうとう同点とされる。

 

 

これまでのセレッソ大阪堺レディースであれば、ここから大きく崩れることが多かったが、最後まで全員で声を掛け合いながら集中を切らさず、逆転ゴールは奪わせなかった。

すると、最後の最後に勝利の女神が微笑む。後半アディショナルタイム、⑧松原志歩のスルーパスに抜け出した㉒矢形海優が2人のディフェンスに挟まれながら放ったシュートが決まり、勝ち越しに成功する。

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そこからの残りの時間は、本当に長かった。長かったけど全員で耐え抜いた。試合終了のホイッスルがここまで待ち遠しい試合は久しぶりだった。

それにしても、終了までの約2分、同年代でありながらパワープレーを仕掛けてこれる常盤木学園は改めてすごいと感じた。

 

 

前節は初勝利にホッとして嬉し涙を流していた選手たちが、今節ではこれ以上ない笑顔を見せていた。本当に、応援してきてよかったと思える瞬間だった。

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でも、まだ2勝。16チーム中15位は変わらない。さらに上を目指して、一つ一つ勝っていこう。