地を這うクロス

セレッソ大阪、セレッソ大阪堺レディースを中心に、サッカーのことをつらつらと綴る駄ブログです。

第十九節ホームバニーズ戦 前進

7戦全敗で終わった第1クールから一転、第2クールを3勝1分4敗で終え勝点10で14位のバニーズにその差1ポイントと詰め寄って迎えた直接対決。

前回のアウェイ太陽が丘での対戦では相手を舐めきってかかった結果何もできずに敗れたため、この試合にかける桜撫子たちの思いは想像以上に大きいものだったと思う。

 

 

試合会場はあいにくの雨。おそらくJ-GREEN開催試合では初めて?

しかも試合中だけ雨足が強まるという何ともドSな天気の中であったが、雪辱に燃える桜撫子たちには関係なかった。

前半こそ得点を奪えないが、前線の林穂之香や前川美紀、松原志歩を起点に幾度となくチャンスを作るセレッソ。対してバニーズも強固なブロックを形成して守備を安定させ、毎度毎度のINAC神戸から短期レンタル移籍の今井のスピードと技術を生かしたカウンターを狙う作戦でセレッソゴールに迫る。結局両者譲らぬ展開で、前半はスコアレスで折り返す。

 

 

前半ここ最近の好調具合からして不思議なほど動きに精彩を欠いていた玉櫻に替えて怪我から復帰した野島咲良が投入されると、流れはセレッソに。

咲良の目を見張るほどの頑張りで右サイドを制圧し始めると、持ち前の前からのプレスに連動性が戻ってきたセレッソ

55分。そのプレスが見事にはまる。センターサークル付近で西田が相手ボールを奪うと林穂之香を経由して前線に飛び出した野島にラストパス。キーパーとの一対一を冷静に沈めて先制。

その後も追加点を狙って前から積極的にプレスをかけ続けると、疲れを見せ始めた西田明華に替わって投入された田中実夏(久しぶりのキャプテンマーク)が長所を生かしてさらにプレスを強める。

すると78分。相手DFラインのパス回しから、最後はキーパーのパスをカットした野島咲良が約30mの距離からキーパーの頭を越すシュートを決める。

 

さらに追加といきたいところであったが、半ばDFを捨てて前に圧力をかけてきたバニーズに押し込まれる時間が続く。しかしここ数試合で見せていたような集中力を発揮し、アディショナルタイム3分に1点を許すものの、そのまま試合は終了。

決定力という課題は残ったものの、バニーズに勝ち切ったというのは大きい。

 

 

去年は一勝もできなかったホームJ-GREEN堺S1での3連勝を飾り、さらには試合前まで上位にいたバニーズを抜いて14位に浮上。

このまま1か月の中断期間に入ってしまうのはもったいない気もしないでもないが、裏を返せば中断前に一つ順位を上げて終われたのは非常にいいことだ。

あと5試合。強豪との試合が続くが、臆することなく全力で立ち向かっていってほしい。

 

しなやかに咲き誇れ!