地を這うクロス

セレッソ大阪、セレッソ大阪堺レディースを中心に、サッカーのことをつらつらと綴る駄ブログです。

第十七節アウェイ高槻戦 着実な一歩

前節、上位ノジマを相手にいい試合をしながらも得点を奪えず、悔しい敗戦を喫してから1週間。
こちらも上位をひた走るスペランツァFC高槻との2度目の対戦を迎えた。

萩谷とかいうスーパー僻地での試合とあり、駐車場なんかがら空きと思って現地に向かうと、隣の野球場で高校野球が開催されてたり、公園に遊びに来た家族連れやらであり得ないほどの混雑。しかも一般駐車場から試合会場までは徒歩15分。
そんなアウェイの洗礼を受けながら会場イン。こちらはいい会場。芝生がきれい、サッカー場なのでピッチまで近い。スーパー僻地にあるため鳴り物OK。立地の悪さ以外はほぼ満点だった。

試合の方は、前節前線で走り回った咲良が怪我で欠場し、代わりに実夏が久々のメンバー入りをした以外は変更なし。
序盤は高槻ペース。後ろから攻撃を組み立てたいセレッソに対し、前線から激しいプレスをかけ起点を作らせず、奪ったボールは素早くディフェンスラインの裏に出して勝負を仕掛けてくる。
セレッソも勝岡、宝田の両CBを中心に耐えていたが、11分、代表に選ばれなかったまるかりさんに右サイドの裏に抜け出されると、中盤の戻りが間に合わずにバイタルをうまく使われ、最後はタイミングをうまくずらして一瞬で宝田をかわしたまるかりさんの折り返しを押し込まれ失点。

しかしここで下を向かなくなったのがセレッソ大阪堺レディース。徐々にペースを取り戻すと、久々の先発出場を果たした実夏のミドルシュートがキーパーのファインセーブにあうなど、得点の匂いをうかがわせるようになる。しかしここでアクシデントが発生。いつも通り最前線で相手を追い回していた玉櫻が怪我で交代し、代わりに北村が入る。この北村が攻撃面ではうまく試合に入り込み、さらにチャンスの回数が増えた。
しかし同点ゴールは奪えず、逆に前半アディショナルタイム。ここを耐えて0-1で折り返したいと思っていたところ、コーナーキックから同年代の畑中に見事なヘディングシュートを決められ、そのまま前半終了。

内容は悪くないだけに後半の巻き返しは十分に期待できた。
後半は頭から、イエローをもらっていた実夏に替えて森中がイン。前川が前線に上がる形で試合再開。
2点のビハインドを背負い攻撃のギアを上げてきたセレッソがさらに試合を支配し始めると、右サイドから穂之香を経由して左サイドの森中につながったボールを中で待ち構えていた志歩に出すと、懐の深さを生かしてキーパーと1対1の形を作った志歩が最後は冷静に決めて1点を返す。
さらに、疲れが見え始めた北村に替えて井上が入ると、セレッソの攻撃はさらに勢いを増す。
そして77分。ついに待望の瞬間が訪れる。左からの穂之香のコーナーを頭で押し込んだのは勝岡。否、かつお。格上の相手の攻撃に耐え続けながら、ついに勝負を振り出しに戻した。
その後、あわて始めた高槻の選手に対し、全く攻撃の手を緩めず逆転ゴールを貪欲に奪う姿勢を見せる。
穂之香がセンターサークル付近でボールを奪い、相手のタックルを受けながら前線の宝田につなげるも、宝田が放ったシュートはペナルティエリアから飛び出してきたキーパーに足で止められる。
右サイドの井上の突破から中央で宝田が落とし、志歩が左足を振り抜くもこちらはゴールの上。

その後迎えたピンチは麗奈の頑張りでなんとか防ぎきり、このまま試合終了。

頭を抱える高槻の選手に対し、ほっとしながらもどこか悔しそうなセレッソの選手。
格上の相手で正直負けると思っていたが、終わってみれば勝てた試合。選手の悔しい表情に偽りはないのだろう。

しかし、この2戦で何点とられるかと思っていたところでまさかの勝点1をゲット。
順位も一旦はバニーズに抜かれはしたものの、今節の引き分けで勝点を一つ上にした。

この内容をつづけられれば残り3つはまず間違いなく勝てるはずだ。
そのためには驕らずにいい準備をしてほしい。

残り全勝で文句無しの残留を決めよう!