痺れた!第12節
中断明け初戦を辛勝したセレッソ。今節の相手は某トレーナーがブログで「ダービー」「去年まで1部のチーム」と煽りまくっていたコノミヤスペランツァ高槻。
2年連続降格に向けて突き進む高槻だが、相性の問題か、4月の1回目の対戦でも痺れる試合になった。
ちなみに今節も4月の対戦に続きJ-GREEN堺。前回高槻の運営に「セレッソ大阪堺レディースサポーターの皆様、ようこそ、J-GREEN堺へ!」と温かく迎え入れていただいた会場でホームゲームを開催させていただきました。
試合は、シーズン終盤のU-19アジア選手権を見据えて若手の起用を積極的に進めるセレッソを、何が何でも勝つ!と鼻息の荒い高槻の意地が上回る展開に。
スピード、テクニック、戦術で勝るセレッソは序盤から主導権を握りいい形を作るが、最後の精度が悪くゴールに結びつかない。
高槻はお世辞にも上手いとは言えないがとにかく走る、寄せられる前に前のスペースに蹴る、前線で谷口が体を張る、と強引なパワーゴリゴリサッカーを見せる。
それが実ったのが24分。コーナーのごちゃごちゃから押し込まれ先制を許すと、ここからは高槻ペースに。
何とか得意のカウンターでチャンスを作るものの焦りからかフィニッシュの精度を欠くシーンが続く。
後半、サイドバックに入っていた善積を下げて筒井を投入し、現状のベストともいえる布陣に変えてきたセレッソ。しかしリードして余裕のある高槻の勢いは更に増し、同様の膠着状態が続くと、一瞬の気の緩みを見逃してもらえず、簡単に裏を取られ、失点。
時間は残り20分強。万事休すかと思われたが、この誰がどう見ても不利な状況を、技術で跳ね返してみせた。
75分、右からの見事な崩しで穂之香が飛び出して1点を返すと、6分後には沙織がロブボールへの相手のルーズな対応を見逃さずに奪って同点。さらに5分後にコーナーのこぼれ球をまたも沙織が押し込んで試合を決めた。
特に1点目は、右に流れた沙織からバイタルに入ってきた志歩に斜めに入れる楔、これをスルーして絶妙なタイミングで飛び込んできた穂之香がドフリーでキーパーと一対一という見事としか表現のできない崩しだった。
メンタルの成長、という見方もあるかもしれないが、この試合に関していえば、技術戦術がそれを凌駕した、という印象。
確かに0-2の完全な劣勢から逆転するのは簡単ではないが、桜なでしこは90分通してやることを変えなかった。序盤からチャンスは作り続けていたし、ディフェンスも2失点はしたもののよく集中していた。
続けていれば逆転できる、という自信が漲っていた、そんな気がした。
対する高槻は完全に穂之香のゴールでそれまでの余裕が焦りに変わっていった。まだリードしているにもかかわらず、一つ一つのプレーに慌てふためき、ボールを落ち着かせられない。
劣勢になっても焦らず、やるべきことをしっかりやることが大事だと改めて感じた1試合だった。
まぁこれでまた一つ「勢いに乗ったら手をつけられないセレッソ」の印象を強く与えられたかな。
翌日のゲームで日体大も勝利したので勝点は3差のまま。このまま食らいついて直接対決でひっくり返してやろう!
次節
9/3(日) 15:00キックオフ
今日の井上
サイド用の新チャント用意したのに、まさかのボランチ。。。
筆者は井上ボランチ推奨派なので嬉しくもあり。。ディフェンスの強度は落ちるけど、やっぱりワクワクさせてくれる。
でもここ最近はサイドでも無尽蔵っぷりを見せてくれるので少し複雑やわ。
あー井上もう1人おらんかなぁー!!