地を這うクロス

セレッソ大阪、セレッソ大阪堺レディースを中心に、サッカーのことをつらつらと綴る駄ブログです。

立て続けに!プレーオフ第2節!!

悔しい敗戦から中4日。あっという間に迎えた第2節。
相手は静岡産業大学磐田ボニータ。同じWESTでリーグ戦を戦い、今シーズンは3戦3勝と力の差を見せた相手である。

普段練習している南津守での試合とあり、前回に比べてかなりリラックスした入りではあった。
相手の攻撃は徹底してサイドの裏。CFがサイドバックの裏に流れて起点を作り、あとはスピードとパワーで勝負を仕掛けてくる。
何度かピンチはあったもののしっかりと対応できていたセレッソ
しかし、左サイドペナルティエリア外へのロンクボールを足で処理した絵梨香から麗奈へのパスがずれ、すかさず反応した相手が無人のゴールへ流し込み先制。

ショックの大きい失点だったが、直後から絵梨香がしっかりと切り替えられていたのはよかった。そして、攻撃の圧力を増したセレッソは、前半終了間際に明華のゴールで同点に追いつく。


このまま勢いに乗るかと思われた後半であったが、なかなか逆転ゴールを奪えず焦りが出始めると、カウンターから逆にゴールを奪われ、再びビハインドを背負う。

しかし、前節の悔しさを忘れていない桜なでしこは、ここからトップギアに。疲れを見せ始めた咲良に替えて玉櫻を投入すると、前線を走り回り、かき回すかき回す。コンパクトに保っていた相手ディフェンスラインを下げさせると、中盤に余裕の出たセレッソが試合を支配し始める。

同点ゴールが生まれたのはコーナーから。森中からのペナルティエリア外へのグラウンダーのパスをダイレクトで蹴り込んだのは井上!

もう一度言います。

ダイレクトで蹴り込んだのは井上!!井上陽菜です。

多分公式戦初ゴールのはず!

取り乱しました。
陽菜様のゴールで再び同点とすると、流れは完全にセレッソに。
前線の選手が流動的に動き、攻撃に次ぐ攻撃。そして、右サイドから崩し、中央左側正面にいた穂之香にボールが渡ると、少しコントロールに手間取ったが迷わず左足を振り抜き、ついに逆転。

香川真司のチャントが南津守に響き渡る。


さらに攻撃に厚みを増したセレッソ。相手が前に出始めるとスペースができ、さらに試合を自分たちのものにしていく。追加点は直後。左サイドの菜々美から縦へのスルーパスに流れて抜け出した玉櫻。その流れたスペースにフリーで入ってきたのは明華。キーパーとの一対一を冷静に沈め、この時点で得失点差は±0に。

しかしまだ終わらない。この日の締めはカツオ。立て続けに左コーナーがあり、観客の期待通りのボールを上げたのは穂之香。
1度目はキーパーに阻まれたが、2度目はしっかりとゴール。分かってても打てないストレートを思い出した瞬間でした。カツオさん、あっぱれ!穂之香、あっぱれ!!


結局試合は5-2で終了。
今日は森中の凄さが出まくった試合だったけど、何より嬉しかったのは井上のゴール。ゴールを決めてそのままアウトする姿は見えかっこよすぎました。

プレーオフは残り1試合。EAST一位の横浜FCシーガルズ。しっかりと勝って、自動昇格を掴み取ろう!!

プレーオフ開幕!してました

一週間程遅れましたが。無敗のままWEST優勝を決め、プレーオフが始まった。

初戦は同世代のライバルともいうべき常盤木学園
昨シーズンのリーグ戦では後半ATのやかちゃんの劇的なゴールで勝利していたが実力では同等以上の力を持つ。昇格を目指すセレッソにとっては負けられない相手であったが。。

初のキンチョウスタジアム開催、観客800人以上と慣れない環境で、序盤から硬さの目立つセレッソに対し、大舞台での経験では勝る常盤木はディフェンスラインを高く保ち、前線からハイプレスを仕掛けてくる。

徐々に落ち着きを見せ始めた矢先、自陣ペナルティエリア内で宝田がクリアしたボールが麗奈の顔面に当たり、こぼれ球を拾われ不運な形で先制を許す。
これで再び落ち着きを失ったセレッソは自らのミスから追加点を許すと、さらに前半ATにはゴール前で不用意なファールを犯し、フリーキックを直接決められ、前半で3点ものビハインドを背負う。

昨シーズンの同カードでは全く逆の展開から追いつかれたということもあり、後半の巻き返しに期待したが、最後まで集中がほぼ切れなかった常盤木ディフェンスの牙城をなかなか崩せず、終了直前に明華のゴールで1点を返すのがやっと。

しかし、最後まで諦めずにゴールを目指し、結果として1点でも返せたことは次につながるだろう。

悔しさと情けなさからか涙を流す選手を見ながら、大丈夫、まだあと二つある。そう思いながらまんまるへ向かうのであった。

頂へ。2015CL WEST全日程終了

2015チャレンジリーグWEST最終節 NGU名古屋FCレディース-セレッソ大阪堺レディース

盤石の戦いを見せたセレッソが3-0で勝利し負けなしでリーグ戦全日程を終えた。


内容は決して楽なものではなかったが、安定した試合運びを見せた。

初っ端は名古屋の出足の早いプレスに苦しめられ、思うようにボールを保持できず、何度がピンチを招いたものの、シュート精度の低さにも助けられて相手の攻撃を凌ぐ。

その後も思うようにゲームを支配できず、深い位置からのロングボールもしっかりと対応され、チャンスといえば前線でボールを奪ってのショートカウンターばかりが目立った。

でも、この状況で点を取ってしまう今のセレッソは本当に強い。

前線の宝田、矢形のプレスで相手のパスコースを限定すると、センターバックからボランチに苦し紛れに入ったパスを穂之香が激しいプレスで奪うと、相手の対応の遅れを見逃さず、すかさずゴールを狙う。
蹴った瞬間にそれとわかるスーパーミドルを叩き込み、前半ATに先制した。


この穂之香のスーパーゴールに触発されたのか、後半頭から投入された明華も負けじと左足を振りぬいてミドルを決めると、残り10分強で投入されたチャレンジリーグデビューとなる中1の百濃のパスから宝田がシュートを放つと、キーパーがはじいたところにいたのは玉櫻。


ディフェンスも何度か危ないシーンはあったものの、結果的には無失点で勝利。無敗で15試合のリーグ戦を戦い終えた。

13勝2分、45得点、15失点。
得点王は、宝田かと思ったが、JFAアカデミー福島の北川に最終節で抜かれ、2位。3位に穂之香、4位に明華と上位にランクイン。誰でも得点できるという強さを見せた。


翌日の他試合の結果により、プレーオフ進出は以下の4チームとなった。

EAST 1位 横浜FCシーガルズ
EAST 2位 常盤木学園高校
WEST 1位 セレッソ大阪堺レディース
WEST 2位 静岡産業大学磐田ボニータ

プレーオフ第一戦は10/12。しっかりと3つ勝って自動昇格を決めたい。

その他にも皇后杯関西予選、全日本女子ユースなど、まだまだ今年はまだまだたくさんの試合があって楽しみ。

いけるところまで!最後まで走り切れ!桜なでしこ!

モチベーションの保ち方

どうも筆不精でいけませんね。
一度更新を怠るとズルズルと放置を続け、気づけばリーグは残すところ一試合。

WEST優勝が決まってから残り5試合、プレーオフに向けてモチベーションを保ち続けることはやはり容易ではないようだ。
中断明け初戦は優勝を決めた試合で下したバニーズと引き分け。2位には何としても食い込みたい相手の気迫に押され、開幕からの連勝を10で止められた。
それでも、この難しい試合を負けなかったのは賞賛に値する。


そこから、今季なかなか出場のチャンスを与えられていなかった選手もラインナップに顔を連ねるようになり、底上げはかなり進んでいるように感じる。
全日本女子ユースへの出場を決断し、正直無茶苦茶な過密日程(リーグと関西予選は2試合モロかぶり)で結果を残し続ける桜なでしこには脱帽するわ。


昨日のアカデミー福島戦は今シーズン初めてリーグの試合で見に行かなかったけど、メンバーを見て、勝負にきたな、と思った。リーグの中でも実力が拮抗しているであろうアカデミー。静産、バニーズと熾烈な2位争いを繰り広げており、何が何でも勝ちたい相手にセレッソは志歩・明華を外し、穂之香・宝田らもベンチからのスタート。思い切ったな、と。

失礼を承知で書くが、予想に反して結果は引き分け。先日のヤマハの前日の夜ミーティングのおかげか、すごくチームがまとまってる気がする。

個人個人ももちろんやけど、チーム全体が同じ方向を向けてるのが一番でかいんやろうな。

ま、気を抜かず最後の最後まで。

最後まで走り切れ!桜なでしこ!

久々の更新! さくっと優勝決定!

久しぶりの更新となってしまいましたが、着々と開幕からの連勝を伸ばして積み重ねた数字は9。

 
第8節、今季初の南津守開催となったボニータ戦は我等が井上が持ち味の素早いチェイスを見せ、明華が決めた1点を守り切って勝利。
第9節のアウェイ熊本戦。序盤は連勝中で波に乗る相手に押し込まれるも、システムをいじった竹花采配がズバリ的中し、終わってみればPKの1失点で奪った得点は7点。4得点に絡む大活躍を見せた宝田が得点ランキングでも一つ抜け出した。
 
そして昨日。東近江で開催されたバニーズ京都のホームゲーム。セレッソが勝てばWEST優勝が決まるこの試合は、普段以上に緊張感をもって試合に臨むセレッソに対し、何としても目の前で決められたくないバニーズが主導権を握る展開に。
 
前半は主導権を握ったバニーズが先制すると、早く同点にしたいセレッソは焦りからか細かいミスが目立つようになり、作ったチャンスも相手GKに阻まれ、同点にできずに後半へ。
 
後半に入ると攻撃のギアを強めたセレッソに対し、バニーズが耐えるという時間が続く。
そして前節に続きここでも竹花采配がズバリ。
相手DFに狙われていた玉櫻に替えて筒井を前線に投入すると、その筒井にマークが引っ張られて余裕のでた宝田がやっぱり穂之香からの素晴らしいパスを受けて相手を振り切ると、ペナルティエリア内で右脚を振り抜き同点。
そして珍しく精彩を欠いていた志歩を下げてのどかを投入した直後、歓喜の瞬間は訪れる。穂之香から左サイドの宝田に展開すると、サイドで粘ってファーサイドに上げたクロスに合わせたのはやっぱり穂之香。キーパーの相手を越すループに会場は一瞬時間が止まったようだった。
そのままATも含め約10分、相手の焦りにも助けられながら耐えたセレッソは、
開幕10連勝で残り5試合を残してチャレンジリーグWEST優勝を決めた。
 
昨年は開幕8連敗。この日も今季初めて先制されてからの逆転。スタンドに向かって挨拶する明華の涙にはキャプテンの苦悩が込められている気がした。
 
 
 
しかし、リーグの優勝は大きな功績に違いないが、今季の目標はあくまで昇格!緩むことはないと思うけど、もう一回気を引き締めて、昇格という最大の目標を掴み取ってほしい!
 
 
おめでとう!でもここからが勝負!
 
 
 
追記
うまいお肉とお酒でお祝いさせていただきました。ありがとう堺レディース!
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勝ち癖 第7節 ホームNGU名古屋レディース戦

アカデミー戦のバカ試合から1週間。
ここ2試合、5得点、6得点と攻撃面で安定した実力を見せているが、特に前節は3失点したように守備面での課題が目立つセレッソレディース

大量得点はもちろん期待されるが、それ以上に守備の改善を意識して試合に臨んだが・・・。


試合は幸先よく明華のゴールで先制。トラップからシュートまでの動作にムダがなく、シュートコースもワールドクラスを感じさせるすばらしいゴールだった。

その後、ペースを握るもののゴールには至らず、少しパッとしないまま前半を終了し、追加点を取ろうと全員が意識を攻撃に向けた後半は圧倒的な試合運びを見せる。

またもや開始直後に明華がこのひ2点目となるゴールを決める。前節、今季初得点を決めた明華はこれで3点目。得点ランキングでも上位に顔を出してきた。

さらに、終盤に差し掛かっても攻撃の手を緩めないセレッソは、矢形のスーパーゴール、宝田のダメ押しで4得点を奪い、試合を決めた。


課題の守備面は、特に後半はチームの意識が前に向いたこともあり、ちょっとしたミスから何度かピンチを招いたが、相手のシュート精度の低さに助けられ何とか無失点で終えた。
特にここ数試合、前川のパスミスが多い。前方に入れるパスが相手の足に引っかかったり、持ちすぎて寄せられて奪われ、ピンチの起点になることが多いのが気になる。
もともとディフェンスのプレーヤーではないので仕方ないかもしれないが、もっとセーフティーファーストの意識をもってプレーしてほしい。


そして今節は得点を奪えなかった松原志歩が30日からのU-19日本女子代表アメリカ遠征に参加。監督はあの高倉麻子氏。
しっかりと持ち味をアピールして来年のU-20女子ワールドカップのメンバーに食い込んでほしい。
そして今回は選ばれなかった明華には、志歩不在の次節での更なる奮起を期待したい。



最後に一言。

やっぱり穂之香。2人に囲まれても、大丈夫!!!林穂之香です。

第二クールはゴールラッシュで幕開け

第一クールを5戦全勝で終えたセレッソ。第二クールの初戦は敵地に乗り込んでの宿敵アカデミー福島戦。
会場は去年と同じ時之栖スポーツセンターかと思いきや車で5分くらいのところにある裾野市運動公園陸上競技場。

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サッカーの試合ができるグラウンドが集まりすぎですね、ここ。うらやましい。


JFAアカデミー福島といえば、昨年、一昨年と同年代でありながら一度も勝ったことがなかった。
今シーズンの第一クールの対戦で初めて勝利を収めたものの、油断すれば簡単にやられるくらい実力は拮抗しているように見えた。

2周目も全勝で!と気合を入れて試合に臨む桜なでしこ。
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前回の対戦同様、ロースコアのゲームが予想されたが・・・

試合は開始2分でセレッソが先制する。今シーズン未だノーゴールと鳴りを潜めていた8番。
20番を背負う玉櫻とのワンツーで相手をかわしてペナルティエリア外から左足を振りぬくと、福島GK浅野が枠を外れたと見切ったシュートがゴールに吸い込まれた。待望の志歩ゴール(2015初)。

さらに追加点を狙いたいところであるが、アカデミーのコンパクトな守備に中盤、特に古澤が自由にさせてもらえない。
すると27分、右SBに入っていた玉櫻があがったスペースを狙われ、そこからロングボールで前線に放り込まれると、大熊が完璧なトラップ、シュートを見せて同点に。


しかし、自信をもってやるべきことをしっかりと続けるセレッソ。失点の14分後、前線からプレスを連動させてボールを奪うと、矢形からの素晴らしいクロスを真ん中で志歩がすらせ、ファーにドフリーで飛び込んだのは長い距離を走ってきた穂之香。セレッソが2-1と勝ち越し、そのまま前半終了。


後半頭から、今日復帰のGK絵梨香が投入されると、試合はさらにオープンな展開に。
48分、左コーナーを奪ったセレッソは期待通りの穂之香のボールに期待通りの宝田のヘッド。3-1と突き放したが、次のプレーで大熊に個人技から一点を返されると、さらに11分後、ゴール前の混戦から押し込まれ、同点を許してしまう。

3-3となり、打ち合いになってきたが、ここからセレッソが驚異のゴールラッシュを見せる。
失点直後の60分、志歩と咲良の2人の関係で左サイドを突破すると、咲良のクロスに飛び込んだのはナナミ!(浩ではない)

さらに73分には前節までに合計14本ものシュートを放ちながら志歩とともにノーゴールだった明華が右PA外からキーパーの頭を越すスーパーゴールを決める。


日差しがきつくなって体力の消耗も激しくなったこともあり、このゴールでアカデミー福島の選手は完全に集中が切れてしまう。
今度は右サイドから菜々美、前川の2人でDFラインを切り裂くと、前川のスルーパスに飛び出した矢形が冷静にキーパーとの一対一を決めてとどめをさす。

終了間際に登場した田中実夏が2度のチャンスを決めきれなかった以外は非常に納得のいく試合であった。
しかし、あの橋沼があんなミスをするとは、、集中力っていうのは大事だと思った瞬間だった。


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今節は失点こそ多かったが、待望の8・10番ゴールが生まれた上に、
6点もとったのに複数得点者がいない(松原、林、宝田、北村、西田、矢形)という素晴らしい結果になった。

さらに、得点にこそ直接はつながらなかったものの、何度か連動した動きで相手DFラインを崩すという素晴らしいパスワークも見せており、次にもつながる内容になった。

心配の守備面も、今節の後半途中から復帰した絵梨香、そしてカツオこと勝岡を中心に立て直してくるだろう。


しかしシュート22本て・・・(http://match.nadeshikoleague.jp/2015/west/match_report/m17.pdf

これで2試合連続5点以上。次は前節で5点取った名古屋と。さらに大量得点を期待!
志歩、爆発しちゃえよ!!