地を這うクロス

セレッソ大阪、セレッソ大阪堺レディースを中心に、サッカーのことをつらつらと綴る駄ブログです。

CL入替戦予選大会第2節

昨日に引き続き裾野市は時の栖スポーツセンター。
未明から降る雨の中、今年度千葉県女子サッカーリーグの覇者、オルカ鴨川FCとの対戦に挑んだセレッソ大阪堺ガールズ。

一回り体の大きく、年齢層も上のチームとの対戦に加え、最悪ともいえるピッチコンディション。苦しい試合になることが予想された。


序盤から前への圧力をかけてくるオルカに対し防戦一方になるセレッソ。とにかくサイドの裏へのロングボールを蹴って、あとはスピードと個人技で突破してクロスという何ともわかりやすい攻撃であったが、まだまだ小柄でフィジカルがついてきていない中学生年代には対応が難しく、2点のビハインドを背負う。

対するセレッソもいつものように中盤での細かいパス回しはさせてもらえず、押し込まれてのカウンターに頼ってしまう。
そんな中でも数回チャンスを作り、待望の今大会初得点が生まれる。左サイドから抜け出した田中智が最後はPA内でディフェンスをかわすと、至近距離から豪快に決めて1-2。

そこから徐々に相手の攻撃にも慣れ、逆に攻勢に出たがネットは揺らせずそのまま前半終了。

後半は逆転を目指して攻勢に出たかったセレッソであったが、ギアを入れ直してきた相手にまたも押し込まれる展開に。
得意のサイド攻撃から2点を追加される。

終盤、中央を抜け出した田中智がキーパーに倒されPA内で倒され、PKをゲット。得点機会阻止の相手キーパーは当然一発退場。
このPKを田中実がしっかりと決めて2-4に。

さらに追加点を奪いに行くセレッソであったが、人数が少ない相手を最後まで崩し切れなかった。
しかし、終始相手を翻弄する上手さを見せた田中智は、大物の片鱗を感じさせてくれた。今後も期待したい。

これで予選大会突破は厳しい状況になった。
しかし、明日の試合結果によっては突破の可能性もまだ残っている。


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第一試合のレオンチーナ対オルカ鴨川にオルカ鴨川が勝てば、セレッソにもチャンスは残る。
勝点、得失点差、得点がレオンチーナと並んだ場合は昨日のPK戦の結果が効いてセレッソが上位となる。


結果はどうなるかわからないけど、最後まで走り抜けてほしい。

もう一つの戦い

桜なでしこのつぼみも頑張ってます。
関西リーグ1部を昇格1年目で制覇したセレッソ大阪堺ガールズが、チャレンジリーグへの昇格をかけて戦ってます。


舞台は時の栖。
オルカ鴨川FC、セレッソ大阪堺ガールズ、INAC神戸レオンチーナ、ディオッサ出雲FCの4チームで一回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームがチャレンジリーグ下位チームとの入替戦(ホームアンドアウェー)への進出となる。


昨日1日がその初戦。セレッソの相手はINAC

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関西リーグでも戦った、お互いに手の内を知る相手との対戦は、意地と意地がぶつかり合う非常に見応えのあるゲームに。

どちらにも決定機はあったが、互いに集中を最後まで切らさず、結局スコアレスドロー
後半苦しい時間帯のあったセレッソであったが、CBの松原優、河岸を中心に耐えに耐え抜いた。

中でも光っていたのは長期間怪我に苦しめられていた高橋。
試合前の「ゴール決めます!」の宣言どおり、攻撃に守備に90分間奔走した。結局ゴールは奪えなかったが、完全復活を思わせる活躍だった。

他にも楽しみな選手がたくさんいたので、あと2日の試合からは目を離せない。

さぁゆけ!桜なでしこ!

2015昇格!

チャレンジリーグプレーオフ最終節。相手はEASTの覇者、横浜FCシーガルズ

初戦の常盤木戦で、EASTのレベルの高さを感じていたので、この試合に対しては期待と同じくらい不安があった。


会場は横浜市とは思えないほどの僻地にあるかもめパーク。まあのどかでしたわ、藤原。
ピッチは人工芝、観客席などはない、いわゆる金網デスマッチ。

スタメンは前節から少しいじって。ボランチに井上、右SBにみき。

序盤こそ悪くない入りをしたものの、相手の寄せの速さや足下のうまさで要所要所で競り負け始めてゲームを徐々に支配されると、早い時間に2度の決定機を作られる。
ここを絵梨香のファインセーブでしのぐと、ディフェンスラインの集中度は増した。

なかなか自由にボールをもたせてもらえなかったが、一本のカウンターから咲良のファインゴールで先制。

その後も苦しい時間が続き、なかなか主導権は握れないままだったが、相手の攻撃をなんとかしのぎ、そのまま前半終了。

やはりEASTはレベルが高い。このままだと後半やられる。そう思って臨んだ後半。メンバーチェンジは井上と脚を傷めていた森中に替えて8と20、志歩とことの。
やかちゃんとことのの快速ツートップでさらに前に出て追加点を取りに行くという明確なメッセージに選手が応える。

後半開始直後、麗奈の高い位置でのボール奪取から明華のスーパーミドルが炸裂すると、そこから5分でさらに2点を追加し、完全に試合の流れに乗った。
直後にコーナーから見事な大かぶりで1点返されるも、さらにその直後にことのが快速を飛ばしてゴールを奪い、5-1。

まだまだ得点を奪いにいったが追加点は奪えなかったものの、最後まで集中を切らさず相手の攻撃に耐え、そのまま試合終了。

試合前、ハーフタイムの不安はどこかへ吹き飛んでしまう圧勝で最後はお祭り状態。


でも挨拶のときは涙で顔をぐしゃぐしゃにする明華、とその横にいる志歩。

けど、「セレッソは、なでしこ2部でも優勝する力を持ってると思うので、来年は必ず優勝して1部に上がります」発言には度肝を抜かれた。でも、彼女たちならやってしまいそうな気がする。

勝利を目指して走れ!セレッソ大阪



そして、次は、レディースの次世代を担うガールズの昇格戦が。
一緒に上がれるように頑張ろ。

立て続けに!プレーオフ第2節!!

悔しい敗戦から中4日。あっという間に迎えた第2節。
相手は静岡産業大学磐田ボニータ。同じWESTでリーグ戦を戦い、今シーズンは3戦3勝と力の差を見せた相手である。

普段練習している南津守での試合とあり、前回に比べてかなりリラックスした入りではあった。
相手の攻撃は徹底してサイドの裏。CFがサイドバックの裏に流れて起点を作り、あとはスピードとパワーで勝負を仕掛けてくる。
何度かピンチはあったもののしっかりと対応できていたセレッソ
しかし、左サイドペナルティエリア外へのロンクボールを足で処理した絵梨香から麗奈へのパスがずれ、すかさず反応した相手が無人のゴールへ流し込み先制。

ショックの大きい失点だったが、直後から絵梨香がしっかりと切り替えられていたのはよかった。そして、攻撃の圧力を増したセレッソは、前半終了間際に明華のゴールで同点に追いつく。


このまま勢いに乗るかと思われた後半であったが、なかなか逆転ゴールを奪えず焦りが出始めると、カウンターから逆にゴールを奪われ、再びビハインドを背負う。

しかし、前節の悔しさを忘れていない桜なでしこは、ここからトップギアに。疲れを見せ始めた咲良に替えて玉櫻を投入すると、前線を走り回り、かき回すかき回す。コンパクトに保っていた相手ディフェンスラインを下げさせると、中盤に余裕の出たセレッソが試合を支配し始める。

同点ゴールが生まれたのはコーナーから。森中からのペナルティエリア外へのグラウンダーのパスをダイレクトで蹴り込んだのは井上!

もう一度言います。

ダイレクトで蹴り込んだのは井上!!井上陽菜です。

多分公式戦初ゴールのはず!

取り乱しました。
陽菜様のゴールで再び同点とすると、流れは完全にセレッソに。
前線の選手が流動的に動き、攻撃に次ぐ攻撃。そして、右サイドから崩し、中央左側正面にいた穂之香にボールが渡ると、少しコントロールに手間取ったが迷わず左足を振り抜き、ついに逆転。

香川真司のチャントが南津守に響き渡る。


さらに攻撃に厚みを増したセレッソ。相手が前に出始めるとスペースができ、さらに試合を自分たちのものにしていく。追加点は直後。左サイドの菜々美から縦へのスルーパスに流れて抜け出した玉櫻。その流れたスペースにフリーで入ってきたのは明華。キーパーとの一対一を冷静に沈め、この時点で得失点差は±0に。

しかしまだ終わらない。この日の締めはカツオ。立て続けに左コーナーがあり、観客の期待通りのボールを上げたのは穂之香。
1度目はキーパーに阻まれたが、2度目はしっかりとゴール。分かってても打てないストレートを思い出した瞬間でした。カツオさん、あっぱれ!穂之香、あっぱれ!!


結局試合は5-2で終了。
今日は森中の凄さが出まくった試合だったけど、何より嬉しかったのは井上のゴール。ゴールを決めてそのままアウトする姿は見えかっこよすぎました。

プレーオフは残り1試合。EAST一位の横浜FCシーガルズ。しっかりと勝って、自動昇格を掴み取ろう!!

プレーオフ開幕!してました

一週間程遅れましたが。無敗のままWEST優勝を決め、プレーオフが始まった。

初戦は同世代のライバルともいうべき常盤木学園
昨シーズンのリーグ戦では後半ATのやかちゃんの劇的なゴールで勝利していたが実力では同等以上の力を持つ。昇格を目指すセレッソにとっては負けられない相手であったが。。

初のキンチョウスタジアム開催、観客800人以上と慣れない環境で、序盤から硬さの目立つセレッソに対し、大舞台での経験では勝る常盤木はディフェンスラインを高く保ち、前線からハイプレスを仕掛けてくる。

徐々に落ち着きを見せ始めた矢先、自陣ペナルティエリア内で宝田がクリアしたボールが麗奈の顔面に当たり、こぼれ球を拾われ不運な形で先制を許す。
これで再び落ち着きを失ったセレッソは自らのミスから追加点を許すと、さらに前半ATにはゴール前で不用意なファールを犯し、フリーキックを直接決められ、前半で3点ものビハインドを背負う。

昨シーズンの同カードでは全く逆の展開から追いつかれたということもあり、後半の巻き返しに期待したが、最後まで集中がほぼ切れなかった常盤木ディフェンスの牙城をなかなか崩せず、終了直前に明華のゴールで1点を返すのがやっと。

しかし、最後まで諦めずにゴールを目指し、結果として1点でも返せたことは次につながるだろう。

悔しさと情けなさからか涙を流す選手を見ながら、大丈夫、まだあと二つある。そう思いながらまんまるへ向かうのであった。

頂へ。2015CL WEST全日程終了

2015チャレンジリーグWEST最終節 NGU名古屋FCレディース-セレッソ大阪堺レディース

盤石の戦いを見せたセレッソが3-0で勝利し負けなしでリーグ戦全日程を終えた。


内容は決して楽なものではなかったが、安定した試合運びを見せた。

初っ端は名古屋の出足の早いプレスに苦しめられ、思うようにボールを保持できず、何度がピンチを招いたものの、シュート精度の低さにも助けられて相手の攻撃を凌ぐ。

その後も思うようにゲームを支配できず、深い位置からのロングボールもしっかりと対応され、チャンスといえば前線でボールを奪ってのショートカウンターばかりが目立った。

でも、この状況で点を取ってしまう今のセレッソは本当に強い。

前線の宝田、矢形のプレスで相手のパスコースを限定すると、センターバックからボランチに苦し紛れに入ったパスを穂之香が激しいプレスで奪うと、相手の対応の遅れを見逃さず、すかさずゴールを狙う。
蹴った瞬間にそれとわかるスーパーミドルを叩き込み、前半ATに先制した。


この穂之香のスーパーゴールに触発されたのか、後半頭から投入された明華も負けじと左足を振りぬいてミドルを決めると、残り10分強で投入されたチャレンジリーグデビューとなる中1の百濃のパスから宝田がシュートを放つと、キーパーがはじいたところにいたのは玉櫻。


ディフェンスも何度か危ないシーンはあったものの、結果的には無失点で勝利。無敗で15試合のリーグ戦を戦い終えた。

13勝2分、45得点、15失点。
得点王は、宝田かと思ったが、JFAアカデミー福島の北川に最終節で抜かれ、2位。3位に穂之香、4位に明華と上位にランクイン。誰でも得点できるという強さを見せた。


翌日の他試合の結果により、プレーオフ進出は以下の4チームとなった。

EAST 1位 横浜FCシーガルズ
EAST 2位 常盤木学園高校
WEST 1位 セレッソ大阪堺レディース
WEST 2位 静岡産業大学磐田ボニータ

プレーオフ第一戦は10/12。しっかりと3つ勝って自動昇格を決めたい。

その他にも皇后杯関西予選、全日本女子ユースなど、まだまだ今年はまだまだたくさんの試合があって楽しみ。

いけるところまで!最後まで走り切れ!桜なでしこ!

モチベーションの保ち方

どうも筆不精でいけませんね。
一度更新を怠るとズルズルと放置を続け、気づけばリーグは残すところ一試合。

WEST優勝が決まってから残り5試合、プレーオフに向けてモチベーションを保ち続けることはやはり容易ではないようだ。
中断明け初戦は優勝を決めた試合で下したバニーズと引き分け。2位には何としても食い込みたい相手の気迫に押され、開幕からの連勝を10で止められた。
それでも、この難しい試合を負けなかったのは賞賛に値する。


そこから、今季なかなか出場のチャンスを与えられていなかった選手もラインナップに顔を連ねるようになり、底上げはかなり進んでいるように感じる。
全日本女子ユースへの出場を決断し、正直無茶苦茶な過密日程(リーグと関西予選は2試合モロかぶり)で結果を残し続ける桜なでしこには脱帽するわ。


昨日のアカデミー福島戦は今シーズン初めてリーグの試合で見に行かなかったけど、メンバーを見て、勝負にきたな、と思った。リーグの中でも実力が拮抗しているであろうアカデミー。静産、バニーズと熾烈な2位争いを繰り広げており、何が何でも勝ちたい相手にセレッソは志歩・明華を外し、穂之香・宝田らもベンチからのスタート。思い切ったな、と。

失礼を承知で書くが、予想に反して結果は引き分け。先日のヤマハの前日の夜ミーティングのおかげか、すごくチームがまとまってる気がする。

個人個人ももちろんやけど、チーム全体が同じ方向を向けてるのが一番でかいんやろうな。

ま、気を抜かず最後の最後まで。

最後まで走り切れ!桜なでしこ!